外壁塗装代に充てられた私のヘソクリ
- 2022.10.10
- 未分類
仕事を終え家に帰ると、家の周囲に防護ネットが張られていた。
私、「何かするの?」
妻、「何かするのじゃないわよ。家の外壁塗装をするって何度も言ったでしょ!」
カレンダーを見ると、日付に丸が付けられ、家の外壁塗装とも書いてあった。
私、「家の外壁塗装って、いつまで掛かるの?」
妻、「・・・」
妻の小言が始まる前にカレンダーを見ると、1ヶ月後の日付に外壁塗装終了予定日と書いてあった。
カレンダーには書いてないことを確認してから、
私、「外壁塗装って幾らしたの?」
妻、「高級バイク1台分」
私、「えっそんなにするの!?」
私が高級バイクの価格を知っていたのは、買うつもりでヘソクリを貯めていたから。
私、「うちに、高級バイク1台分のお金がよくあったね?」
妻、「・・・」
虫の知らせを感じ、自分の部屋を見に行くとヘソクリが失くなっていた。
私、「僕のヘソクリは!」
妻、「何、それ?」
私、「引き出しに入れてあっただろ?」
妻、「知らないわよ」
私、「僕のヘソクリで塗装代を支払ったんだろ!」
妻、「ウルサイわね、貴方」
夫婦で言い争いをしていると、小学生の娘が部屋から出て来て
娘、「ママ達どうしたの?」
私、「ママがパパのヘソクリを勝手に使ったの」
娘、「ママ、本当なの?」
妻、「本当よ」
娘、「パパが可愛そうよ」
私、「そう思うでしょ」
娘、「パパにヘソクリを返してあげて」
妻、「えー!?返さないとダメ?」
娘、「うん」
妻、「分かったわ」
妻からヘソクリの入った封筒を受け取った娘、「これで全額?」
妻、「そうよ」
娘、「パパのヘソクリって、たったの8万円なの?」
私、「そうだよ」
娘が思っていた金額と乖離していたのか、私のヘソクリは帰って来ず、外壁塗装代の一部(20分の1)に充てられた。
-
前の記事
文化の違い 2022.09.10
-
次の記事
御近所トラブルにならずに済んだ 2022.11.10